プログラマの行方

一昔前までは、プログラムを組むなんてことは、PCに詳しい理系人間がやるようなもの、という雰囲気だったように思います。
そういう意味では、計算機と兼ね合わせてやる仕事というのはプログラミングとワンセットであることが多かったと思うので、理系の一つの特権的なものであったと思います。


しかし、ここ数年急速にIT化が進むにしたがって、デスクワークがパソコンワークに入れ替わってしまった結果、HTML組みやらWordExcel作業(マクロ製作含む)のような「準プログラミング操作」*1ができることが、当然のように持っていて欲しいスキルであるようになってきました。
そして、プログラミングに触れたある一定数の「カンのいい」文系の人たちは、実はプログラムを組むということは、そう大して難しい話じゃない、ということを認識しつつあるのではないでしょうか。
アセンブリとかミドルウェアとかAD-DAとかやらない限り、多分基本的なアルゴリズム概念だけでも役に立つプログラムは色々考えられます。
今教えている専門学校の子ら(情報系ではない)ですら、IFや、やや複雑な条件分岐を使いこなします。正確さ・速さでは敵わないことも(ノ∀`)タハー


そんな訳で。
理工系においてプログラムがそこそこできるようになった、という程度では、今後時代が進むにつれ、恐らくそのメリットはかなり薄くなることでしょう・・・。
モノを使った実験系の方々はともかく、研究系のシミュレーションしかやっていない場合、やや分野の異なる方面に就職するなら・・・主張できる内容が「プログラムができる」というのみでは、ますます微妙になるだろうなぁ。付加価値のある(純粋な)プログラミングとなると、逆に分野が狭まりすぎてしまう・・・狭まるだけなら他のスキルでも同じことだけど、基本的な内容なら特に理系に特化する必要性がなくなってしまう。
結局、理系はハード・電気・電子特性の本質をある程度理解していないと、ということでしょうか。しかし、そういう能力は、簡単な試験や面接なんかじゃ見抜けないと思いますがね。


それにしても・・・最近の我が国立大学の一部学生・・・。
メンタルな面で専門学校生と同じくらいか、それ以下の人間がどんどん増えていると思うのですが・・・。

*1:HTMLもLanguageだしマクロ組みもプログラミングですかね・・・。別に準じゃなくてもいいかもしれない。