教科書をもっかい読んだだけ、な印象

先月、色々な事が巻き起こりました。
が、今回読み終えたのはこちらの本。

高等学校の基礎解析 (ちくま学芸文庫)

高等学校の基礎解析 (ちくま学芸文庫)

以前にもこんな感じの本を読んだりしたことはありましたが…。
http://d.hatena.ne.jp/shun_t/20080418/p1
要するに同じ意味合い、高校数学のリハビリ的な意味で読んでみました。


内容は題名通り、高校数学。特に数IIBと呼ばれる範囲の内容です。
数列、漸化式、微積三角関数、指数・対数関数の基礎的な内容……が前半。
半ばくらいまで読んだところで、どうやら高校数学の教育方法論的な意図があったことをやっと知りました。
後半は、前半の設問の解説が、設問自体の意図を示したりしつつ書かれていたり、著書(の議論?)に携わった方々の一筆が資料として載っていたりしました。


自分自身、高校数学は完全に受験対策として教え込まれたものでして、とにかくすごいスピードで数IIICまで叩き込まれ、できるだけ長い間過去問等に当たれるようシステマティックに勉強したものでした。
教えられていた当の高校時代の自分を思い返してみると、高校数学のゴールのようなものがイマイチ見えない中で、ただ目の前に与えられた数学をこなしていくのが精一杯だったように思います。*1
それを踏まえて今思うとやはり、高校数学で教えるべき数学の部分の全貌を見据えた上での内容理解を、応用の利くイメージを伴ってすることが必要なんだろうな〜とかえらそうに思います。
一応全体像をなぞったことのある今、思い返して読んでみると、「なるほどそういうものだったのか」と漠然とした発見感もあるもので。


とまぁそんなような本なので、特になるほどポイント的なものはないのです。
んー・・・まじめな高校数学教師は、こういうの読むのかなぁ?

*1:その中でも、数学の面白さを感じる場面は多々ありましたけれど・・・一応(;'з')