ミキ口のムッセピッグ

以前、フライハイした免許を再交付された後、春日井のでかい方の三洋堂書店に立ち寄りました。
その際の話は
http://d.hatena.ne.jp/shun_t/20090708/p1
にちょこっと書いたのですが、筒井先生の銀齢の果てを、若干の罪悪感と共に、立ち読みで読み終えました。
・・・でまぁその後、鞄と共にどこかへ飛んでいったハズの銀齢の果ては、なんと別の鞄の中から「ヘロー♪」と挨拶する、ニクイ演出をしてくれた訳ですが、
オマエ モウ ヨウズミ ゲラ ヒア
と言わざるをえません。


大事な話(仮)は置いといて、立ち読み後に実は本を一冊買って帰りまして、その本が今回読み終えた以下なのでございます。

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

この本を買うに至ったAIDMAは、結構一般的な流れとは違っている気がします。
要因その1:適当に新書を見て、良さそうだと思う本があれば買ってしまおう。
要因その2:ちょっと前、職場のディズニー好きが東京ディズニーに行ってきたらしい。
要因その3:そういえば、未だに東京ディズニーって行ったことねーな。
要因その4:コレ読めば、ディズニーにハマる人の心理が多少分かるだろうか。
・・・こんなとこですかね。解説は読まずに始めの方をパラパラっとめくって、購入に至ると。


きっと1度くらい行ってみれば、本の中のディズニー用語やら建物の外観的なものとかが理解できるんでしょうが、知識全く皆無で読破。
結論:読めます。行った事ない人でも、ちゃんと読めます。
解説にも「緻密な取材で入手した情報を、読者が望む形で巧みにアレンジして物語に取り入れる。」とありますように、物語に関連する東京ディズニーの裏話が、どこからが本当の話でどこまでがフィクションなのか、境が分かりませんでした。だから、その辺についてのコメントは差し控えます・・・。
物語の印象的には、主人公のあまりの勘違い君っぷりに、始めから終わりの方までかなりイライラさせられます。というか主人公、あちこちでバイト的なことをしてた描写があるのに、そこまで成長しないもんなんだろうか。物語終盤の事件を通じて一応はちゃんと成長しますが、にしてもその辺は若干不自然な感じがあるなぁ。
話の進み方はややのっぺりとしていて、グイグイと引き込まれる、って感じではなかったですね。
よくディズニーの裏方っぽい話の中に自然と織り込んだなぁ、とは思いますが、ネタとオチは平凡かも。


ディズニー好きに読め、って薦めるような内容でもないし、誰かの人生を動かすような内容でもない。
淡々と読めばいい。そんな一冊。