失くした本読み終え

なんか矛盾内在風なタイトルですが、こちらを読み終えました。

銀齢の果て (新潮文庫)

銀齢の果て (新潮文庫)

筒井先生もの。


個人的な事情を書いてしまうと・・・。
http://d.hatena.ne.jp/shun_t/20090613/p1でかばんを失くした時に含まれていた、文庫本のうち1冊がこれでした。
始めの方しか読んでなかった内から、どっか行っちゃいました。
買い直す事も考えましたが・・・ネェ。やっぱもったいないという思いが引っかかりまして。
先日映画を見る前に、時間があったので、2時間弱立ち読み→p164まで読破。本日免許の再交付後、時間があったので三洋堂で立ち読み→最後まで読破。
まぁ1回買ってますし、大目に見て欲しいところデス、はい。


大雑把な概要は・・・高齢化社会の害悪を国策として取り除くため、特定地域で老人同士のバトルロワイヤルを行う、て感じです。
なんといいますか。最近の嫌煙ブームに対する批判的な辺りやマスコミ大嫌いな辺りは、お変わりなくといった感じですね。いや、書き方はかなりロコツなので、わざとでしょうが。
また、今までの筒井先生の作品を読んでいる人でないと、ブブーっと吹き出せないような、コアなギャグもありました。「この作家のこの場面だとアレが延々と続くので」みたいな天の一角的なものとかね。


なんというか客観的*1に考えて、筒井先生の中でも他人に勧めるには勇気がいるジャンルのモノですコレ。
文字だからマシなものの、表現されているものは完全にR15ですからね、暴力的な意味で。素人にはオススメできない。
好き嫌いが分かれそうな小説です。

*1:特に筒井先生ファンでない一般的な人視点の意