やはりトリビアは面白い

ぼちぼちと読み終えた本はこちら。

アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)

アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)

TVでトリビアの放送が終わってもう長いことになります。
本当、トリビアってのは不思議なもので、ほんの数行の知識であるにも関わらず、巧みにまとめられた言葉で知的好奇心を刺激してくれます。
ただ勿論、ネタを厳選したものでない限り、知的好奇心をくすぐるかどうかは当たり外れがどうしても出てきてしまいますし、例えば歴史モノのネタなら、予備知識がないとクスリともできないものもあります。
この本もそういったもので、かなりの量のアシモフの雑学が詰め込まれているため、それぞれの雑学が人によって面白いと感じる感じないが分かれるかもしれません。が、数うちゃ当たるという意味では、万人に対してヒットできるトリビアが詰め込まれていると思います。


んー、個人的に面白いと思った雑学を、いくらかピックアップしてもいいんだろうか。
著作権に触れていたらすみませんが、とりあえず販促のためと思っていただきたい。
ちょっと略したり短くしているものもありますが、ご了承を。

ソ連アメリカは、間隔が3km。ベーリング海峡の、アメリカ領の小ダイオミード島とソ連領の大ダイオミード島との距離である。

へぇ〜×n。普通、アラスカ以外*1アメリカ本土を思い浮かべてしまうので、なんか意外。アラスカ領を思い浮かべたとしても、まさか3kmとは思いませんよねぇ。
世の中便利なもので、Google MAPで見てみるとこちら。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&t=h&ll=65.774899,-168.991699&spn=0.104387,0.316544&z=12
普通の島っぽいものを想像していたら、真っ白な島ですね。しかもMAPにはなぜか、Little Diomedeは書いてあるけど、恐らく西っかわのBig Diomedeは書いてない。そして、どーも流氷みないなものでつながっているみたいに見えますね。
こんな寒そうなとこ、人住んでるのかなぁとおもいきや、
http://www.pbs.org/harriman/current/profiles/diomede.html
これによると夏で最高気温は10℃。Populationは146みたいですね。。。エスキモーさんらが住んでいるようです。一応、学校や行政機関もあるみたい。酒の輸入は禁止されてる・・・?寒いのになぜ?
あー、1年ぶりに英語読んだら脳がゴリゴリ機械音たてながら稼動した。たまには読まないと、本当に鈍るなぁ。せっかく勉強したのにもったいないよね。
暇なとき、arXivくらい覗いてみるとか、英語力維持用のメルマガ取るとかするべきだ。反省しきり。

▽パーティに一人が加わると、120ワットの電球が増えたのと同じくらい熱が増加する。

体感的に、狭めの部屋に人間が多いと、それだけで気温が上昇するのは明らかに分かります。特にこれからの季節、エコな世の中ではこれを意識さぜるを得ません。
でも、この雑学ほどそれを具体的に分かりやすく表現しているものもないですね。
ワット量の例として、今自分のいるアパートの部屋上部の蛍光灯。よくある二重の円のやつ。外側が38ワット、内側が28ワットだから合計66ワット。この約2倍。体感したい方は、ご自宅のそれを計算して、手をかざしてみるといいかもしれませんね。

▽蚊には47本の歯がある。

噛むのかよ。

エッフェル塔は、高さ300m。しかし、気温によって15センチの差がある。

・・・物理的に考えてみれば、そうだわな。

▽インドのジャイナ教には、約200万人の信者がいる。あらゆる生物、小さな虫さえ殺してはいけない戒律である。だから、タイヤでつぶしてはと、自動車に乗らない。靴でふみつぶしてはと、はだしで歩く。

シンプルに、屁理屈言いたくなりますわよね。
参考:http://d.hatena.ne.jp/shun_t/20080824/p1

▽あやとりは、世界各地(ニュージーランドマオリ族、北米インディアン、エスキモー、アフリカ人など)で楽しまれている。これら民族には交流がないのにもかかわらず、両手のひもの間で、まったく同じ形を作るのだ。

んー。ひもでわっかを作るアイデアは、道具を使う人間なら誰でも思いつくよなぁ。
人間、手持ち無沙汰になったときの暇つぶしでつきつめると、同じようなもんになるっつーことか?

▽伝説めいているが、ニュートンとリンゴの話は本当である。本人の説明によると、リンゴが落ちるのを見た後、空の三日月が目に入った。月にもリンゴを落とす力があるのではと考え・・・。

ニュートンとリンゴ。結構永遠なテーマ。ダヴィンチ・コードでは、結構なポイントになっていますが。
学校や塾で習ってきて、色々話は聞きますね。リンゴ→万有引力の話は本当だとか、貴族婦人方に分かりやすく説明するための逸話だとか。
高校の世界史の先生は、逸話派だったような気がするなぁ、のしさん。ニュートンは性格が悪かったとかも言ってたような気がする。
このネタは、実話だった派ですねぇ。「本人の説明によると」とか書いてあるので、なんとなーくどこかの本人著系の本にでも書いてあったんじゃないかと、信憑性を彷彿とさせますが。
ちなみに、Wikiには曖昧なことしか書いていない。結局、謎なんですね。

▽アフリカ大陸の最南端は喜望峰ではない。東に160kmの所のアガラス岬は、さらに65kmも南に伸びている。

知らなかったけど、有名な話っぽいですね。


その他、本に関する項目を読んでいて、フロイトの夢判断と、アルキメデスの数学本の英訳ものが読んでみたくなりました。後者は、英語のリハビリ的な意味で。


これ系の本、読んでるとすっごく面白いのに、自分の場合読み終えた後、ほとんど頭の中に何も残らないのがたまにキズ。
単純記憶が苦手なせいですね・・・連想記憶はそこそこなのに。
いや、面白い項目がありすぎて、ある意味脳への刺激が多すぎるせいなのかもしれない。
願わくば、上に挙げたものくらいは、いつでもとりだせる引き出しに入っていますように。

*1:Blog書いてて昔から、読み直したとき、かなりの確率で「以外」と「意外」が間違ってるのが原辰則。