暇つぶし旅行中その2

全くもって、詳細な計画を立てて行動するのが嫌いな私。
今回も例に漏れず、適当に電車バス路線・道順だけ調べといて適当に歩いてみような計画。
しかし、それが大惨事になろうとは・・・。


とりあえず、1日目は華厳の滝中禅寺湖周辺を旅してみようと画策。
まずはジャブ的誤算。
日光線の本数が少ない。多いときで1時間に2本。
しかしこんなのは大したことなく、30分も待てば日光駅行きの電車は来る。移動時間40分ほどで日光駅へ。


次の誤算。
東武バスに乗ったはいいものの、日光駅から華厳の滝辺りまでの渋滞が計り知れない強さ。
言われてみれば納得するものの、これはかなり予想外でしたよ・・・。
バスの時刻表からすると、JR日光駅から華厳の滝の近く=中禅寺温泉までは45分ほど。
現実は・・・11:05に発車、到着は13:30過ぎ。
2時間遅れですよ・・・。*1
なんつーか、予定って文字列知ってます?っていう。
確かに私は無計画的ですが、一応感覚的な概算はしてるんですよ。
今回、華厳の滝を見た後にhttp://www.nikko-jp.org/hiking/chuzenji_south.htmlのコースを歩いてみようと思ってた訳で。中禅寺温泉⇒15分⇒立木観音⇒1時間10分⇒阿世潟⇒1時間20分⇒白岩-しろいわ-⇒1時間30分⇒千手ガ浜⇒1時間45分⇒竜頭ノ滝=6時間
こういう時間は、休憩時間を考慮に入れて計算されていると思うので、もう少し短い時間で行けるかな〜と概算。
しかし、2時間のズレは痛い。感覚的な計画で考えても、痛い。
でも、多分いけるんじゃね?これが俺クオリティ。というか、単に山をナメてるだろオマエっていう。


中禅寺温泉についた後は、とりあえず華厳の滝へ。これを見とかなきゃ始まらないでしょう。



荘厳なり・・・

え?正直になれって?・・・屋久島の滝ほどの感慨はなかったかな・・・。ゲフ、ゲフン。
写真には写ってませんが、なんか、向かって右側面の岩盤に、明らかに人工的な丸穴がボツボツ空いてて台無しな感じ。後で調べてみたら、崩落の危険性があったのを、無理やり裏側から留めてるとか。


2時間遅れを激しく気にしつつ、コンビニで買っておいたパンを、華厳の滝を見ながら口に放り込み即移動。
上記ハイキングコースへ入り始めたのは14:30。明らかにヤバい。普通に6時間足したら20:30になってしまう。
でも行くんだよわしゃ。
しかも、立木観音様はきっちり拝観したよ。


(その後「ハイキング」コース・中禅寺湖南を道なりに移動につき略)


途中、ガサっと音がしたのでふと横を見ると、野生の猿がすぐ傍に!刺激するわけにもいかないので、写真は撮れず。
猿はちらっとこちらを見たものの、後はずっと斜面側を見つめる。
はっ!?これはもしや・・・見ざる!?
しかし、傍を通っていいものやら、少し悩む。もしかしたら、威嚇でもしてくるのでは!?と警戒しましたが、至って静かなお猿さん。
まさかこれは・・・言わざる!?
若干悩んだものの、道を通らないとどうしようもないので、覚悟を決めて通過しようとすると・・・お猿さんはまるで何もなかったかのようにどこかへ走っていった。
つまりぃ・・・?聞かなかったことにしてくれた=聞かざる!!
三光ですよ。さすがは日光近くの猿。心得ておられます故・・・。


(さらに道なりに進むので略。道は途中、道なき道のようになったり結構な山道。ハイキングというよりはトレッキングっぽい。)



矢印の辺りが道。○は道であることの目印の杭

結局、千手ヶ浜に着いたのは18:20。3時間50分かかってます。上記サイトでの概算だと4時間15分。
休まず早足で歩き続けたものの、25分しか差がないとは・・・これも、ちょっとだけショックな誤算。
実は、この時点で日はだいぶ低くなっており、この際竜頭の滝は諦めて千手ヶ浜の停留所からバスで帰ろうと思っていました。ここで大きな誤算が。
千手ヶ浜に来るバス、16時で終了。帰れないじゃん、俺。
取り残されたと分かり、後頭部から背筋辺りが、ゾワゾワっとし出す。オレの脳、フル回転。


例えば、もし千手ヶ浜から、バスの可能性が残る竜頭の滝まで歩くと・・・1時間半かかるとデータにあるので到着は19:50頃=真っ暗な山道になってしまうはず。
ヤバい。真っ暗な山道に放り出されるなら、いっそここで野宿か?いやいやいや、こんな寒いところで一晩過ごしたら凍え死ぬ。ただでさえナメてかかって、普通にTシャツ+ジャケット装備、懐中電灯もなしの環境なのに。
焦った私は、この際タクシーを呼んでみようと携帯からタクシー会社へ→千手ヶ浜へは、低公害バス運行しか入れないので無理と。
無計画さ、ここに極まれり。


その後、タクシー会社の方に帰る方法を相談し*2
さらに、偶然少し前に出会って追い越した、登山から下山途中の老夫婦に、1時間あれば竜頭の滝へは行けるであろう旨、道はしっかりした道である旨などの情報を頂き*3
覚悟を決め、超早足で移動することにしました。だんだん暗くなる周囲。鳴く野生のエゾシカ。警戒される私。
正直、いろんな意味でこれ程緊張して戦慄したのは久々でした。


早足の甲斐あり19:20頃、めでたく竜頭の滝駐車場着。



辺り真っ暗っすよ・・・ガンマ補正済み

そして気になる竜頭の滝停留所のバスは?最終バスが19:43!!
もし早足じゃなかったら、タクシー呼ぶハメになってました。ていうかこんな時間に山の上へ来てくれるものかどうか怪しい。


そんな訳でヘロヘロになりながらも、無事同日中に宇都宮へ帰って来ることができました・・・。
中禅寺湖南側沿いってことは、斜面はずっと左。左足の足首の筋が伸びてしまってるヤカン。

*1:帰りのバスの運ちゃんによると、紅葉シーズンの天気のいい日なんかは5時間かかるという。もうね、ここまでくるとなんだかね。

*2:タクシー会社の方、ご親切に相談に乗っていただき、ありがとうございました!

*3:お疲れのところ、ありがとうございました!仏様と観音様に見えました