新制度もうすぐ始まりますな
前回に比べたら、よっぽど早く読み終えたこちらの本。
- 作者: 長嶺超輝
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 新書
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主に説諭で発せられる、被告人に対するお言葉のうち、思わず心を動かされるようなお言葉をピックアップし、その言葉が発せられた理由として事件の背景が語られているような形式です。
お言葉毎にショート集の形で話が区切られていますので、電車移動時間などでちょちょいと読むのにはぴったりの本です。内容も、イージーリーディングな感じです。
んー、元々興味深い言葉をピックアップして作っている本書なので、引用してしまうとそのものになっちゃいますね。思ったことを少しだけ。
・たまに名古屋地裁とかいう言葉が出てると、勤務地的に側なのでニヤリとしてしまう(どうでもいいコメントだなー)*1
・裁判所は悲しくなります、的な「裁判所」が主語の文章は、どことなく重みのある、かなり独特な印象を受ける。例えばいっぱしの会社員ごときが、自分から「○○商事は××を発注します」とかあまり口で言わない気がする。
・ウェブサイト、というものすら何か全く分からない判事に、正しい判決文が書けるものなんだろうか・・・。
・ときどきはさまれている、裁判用語解説コラムがとても気が利いててすばらしい。
うーん、大したこと書いてないですね。
どうしようかと思いましたが、ギリギリあえてピックアップさせてもらうと、このお言葉かなー。
ムラムラしたら、 こぶしを握り 我慢しなさい。
痴漢の罪に問われた被告人に対して。
なんか・・・オレも我慢してるんだから!みたいなところが人間的でステキ・・・。
*1:立ち上がると窓から見える。TVの取材車とかが大量に押し寄せてると、「お?今日は何の事件の判決!?」と興味津々な私。周りの先輩同僚は興味ねーんだよなーそういうの。面白くねーの。