寿!ノーベル賞!

夕方大量の雑務たる次回国政選の仕事を一心不乱にしていると、重大ニュースの某アラート。
何々?スピーカーの声が割れてよく聞こえない。とりあえずヤホォのトピックスを開いてみるも、トップは東京株一時1万円割れのニュース。
いやいやいや、こんなニュースが今更重大なわきゃない。


周りからチラホラ聞こえる噂を解析してみると・・・
南部・小林・益川先生方のノーベル賞受賞のニュース!?
うひぁー・・・。
即座に思い出したのは、大学時代に素粒子論を教えてもらっていた先生と、飲んでいたときに言われた言葉。

理論物理学者っていうのは、論文書いてノーベル賞をもらおうと思ったら長生きしなきゃならない。
物理は理論が進みすぎているから、理論が実証されるのに時間がかかる。死んじゃったら、ノーベル賞はもうもらえないからね。」

先生方のお年を並べると、87、64、68。結構なお年じゃございませんか。
自分が大学生だった頃には勿論もう重鎮で、何度先生方のお名前を教科書で読んだか分からない。クォークの混合角。*1南部Goldstone boson。
自分程度の人間には、これらの発想を理解し始めるだけでもかなりの時間を要しましたが、その一片を右脳で理解しただけでも、それがどれだけ面白いことを言っているかということに、感動と背筋のうすら寒さを感じたものでした。*2
取る取るとは言われてた記憶がありますが、ようやく世界トップレベルの評価がなされたんだなぁ。歴史的だなぁ。


ニュースを聞いた直後は会社にいた訳で・・・周りは勿論、素粒子論どころか量子論のrすら知らない人ばかり。
なんというか・・・こんな感動的なニュースを聞きつつ、自分は何で今、こんな仕事やってんだろうなぁ、と空しさを覚えたり。
あー、また少し、ゲージ理論でも思い出してみたくなったなぁ。


ともあれ、改めまして、おめでとうございます。
名大近くの某国立大学で、たまたま同分野を勉強していた人間っていうだけのつながりではありますが、ものすごく誇りに思います。

*1:今やCabibbo角の意味を追うのもやっとですぜ!いやふい!

*2:工学系大学だったから、まともな物理系授業ほとんどなかった上に、素粒子論を教えてくれる先生が指導教官以外ほぼゼロという。先輩もなし。先生も、近隣大学の講義とか紹介してくれりゃ良かったのに。我ながらよく興味を失せずに耐えたわ。