中途半端な元研究者が科学本評価とは生意気だ

こんな長い見出しをつけたら業界で晒されます。*1

さて、今回読んだのはコレです。科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
科学者という仕事。非常に真面目な科学者心得本です。
高校・大学の今後研究者を志される方、及びそれ以上(ただし公機関での研究者という意味で「上」で、企業に就いた人ではない)の方が読まれると良い書籍です。
前半がどちらかというと「志される方」用、後半が「それ以上の方」用の内容だと思います。
文系の方や、理系の方でもそれほど研究そのものには携わらず大学を卒業した方が読むと、理系の研究者がどのような動きをしているか、何を気にして動いているかが大雑把に掴めます。
研究の局所的・具体的な行動が各研究室に依存するのは間違いありませんので、大雑把に掴むしかないといえばそうなのですけれども・・・。加えて言うなら、例えば大きめの研究室での初学中の方*2が、実際の雑誌に載るような論文を執筆する方々が何を考えているのかを知るにも適当な本です。
非常に様々な人の言葉が参照されていまして・・・実際、参照しすぎな気もします。参考文献の量の多さが本物の科学論文並です。

*1:微妙に誤解されそうなので書いておきますと、中途半端な元研究者ってのは私のコトですヨ。自分で書くのが空しかったので書かなかったんですがネ

*2:ぶっちゃけ下っ端仕事の学部生前後