迷惑電話

家には迷惑電話の類がよくかかってくる。とはいえ、残念ながらこれは他の家でも一般的な出来事であろう。
最近巷でよく書かれたりギャグで使われたりするオレオレ詐欺も然り、電話で言葉巧みに呼び出されて高価な買い物をさせられそうなものも然り。
一番多いのは、「＊＊くんいますか？」といった、まるで友達であるかのような口調で初対面の人間を呼びつける電話である。勿論、まともに相手をしたことはない、というか家の電話は真っ先に自分が出ることはないので、大抵相手をするのは母・祖母ということになる。
あるときの母の応対だと、「＊＊くんいますか？」「あなたねぇ、ペットじゃないんだから『いますか？』はないでしょう？」「はぁ？」といった会話がなされたそうな。まぁ、何十回と「いますか？」電話をかけている相手には、何のことやらさっぱりなのであろう。一言付け加えるならアホゥ丸出しですか。

どこかで読んだ応対としては、「＊＊くんいますか？」「あなた！＊＊の居場所を知っているの！？知ってるなら教えて頂戴！」「((((゜д゜;))))」というのがある。実際やってみる勇気はないが、面白そうな・・・。

今日もそういう系統の邪魔くさい電話がかかってきたそうであるが、それは祖母が応対したそうな。自分の家庭教師の勧誘だったらしく、話を聞いたとき、ちゃんと相手の電話番号まで取っておいてくれた。学生課の電話番号に少し似ていたので、あれ？と思ったが、違っていた。何にせよ、某所で非常勤講師をやっている自分には関係のない話だ。「どこから名簿が漏れてるんだろうねえ？」とは祖母談。

そしてその後、母から祖母の応対詳細を聞いたところ、「真面目に応対してたよ。老人は真面目な人が多いから、オレオレ詐欺なんかに引っかかりやすいんだろうね」とのこと。確かにそれは言えている。昭和初期生まれの人なんかは、戦後さなかの真面目な（というかお堅い？）社会の雰囲気の状態が残っていて、そういう人が多そうである。さらに聞くと「応対も、『はい、大学院に行っております』『博士後期過程に行っております』って答えてたよ」
・・・・ば・ばーちゃん！漏れてる漏れてる！俺の個人情報漏れてるっ！