ヤマピカリャーとかヤママヤーとか

西表山猫発見!?

しばらく忙しかったので、サボりまくっていました。
で、先週http://d.hatena.ne.jp/shun_t/20050824#p1おでかけしてきましたっていうのはどこへか行く。(古文的に
某漫画を読んだ方なら、今日のタイトル見ただけで分かるでしょう。答えは西表島です。
石垣島の隣であり、またすぐ隣は与那国島=日本の超端っこというような地域でございます。
本日久々に、そんな旅行記を書いておきます。


一般人は通常、島のようなところへ行ったらば、海水浴やらダイビングやらカヌーやらをお楽しみになることでしょう。ましてや、西表島は海がきれいな観光地ですし。
では、私は何をしてきたというのか!?

島一日目(8/20)。サイクリング

・・・海行けよ!
そんなみなさんのつっこみを軽く受け流し、一日目はレンタサイクルで遊んでいました。
いいんです。私はダイビングする人の付き添い気味に来ただけですから。


現地の宿泊場所は、祖内でしたので、そこから出発。地図↓
http://www.iriomote.com/main/map.html
午前中は、軽く島の大きさを体感しようということで、道路を白浜方向へ向かうことにしました。地図と実際の距離感を比較すれば、大体の島の大きさが分かりますからね。
旅行先では、怪しいものを見つけることも一つの目標である訳なのですが・・・早速発見。うれしくなりますね。


いきなりパクりネタ

ここは南国だっつーのに、なんでまたわざわざ「雪国」をパクりますか、あなたは。そのセンスには脱帽ですよ。川端康成もビックリ。
ここには白浜トンネルなるもの(と看板)があり、抜けると白浜なる集落がありました。海に面した場所で、港あり駐在所ありカヌーのできるとこあり学校あり、です。
ここで地図を見ると、白浜へ行く道が2通りあることが分かります。勿論それを知っていた私は、行きと帰りで異なる道を通ろうと画策しておりました。また、もう一つ興味があったことは、白浜から船浮へ通じるルートが存在しているのか、ということでした。
まず、船浮へのルートに関してですが・・・トンネルを抜けた先、道路をずーっと進んでゆくと・・・小学校前を通り過ぎ、そこは海。少し戻って陸へ続きそうな道を探ると・・・あまり人間が通常通れるようなルートはないようです。舗装された道路は終了していました。つまり、陸からは通常は無理っぽいです。
そして、行きと帰りで異なるルートを通る話なのですが・・・まず、行きで通ったトンネル以外の道が分からない。それらしき山道を見つけてもみたのですが、少し登ったところで通行止めの印。
仕方がないので、屋良商店のおばちゃんに尋ねます。
「その道は今、土砂崩れで通れないよ。もしかしたら、歩いて通れる位の道はあるかもしれない。金城の奥さんがよくジョギングしてるから、聞いてみると分かるかもしれないよ。」
来ました!地元プチ情報のキーワードをゲット!探偵系ゲームをやっているような錯覚に陥ります。
ソロソロと金城旅館へ近づくと・・・ちょうど奥さんに遭遇!お尋ねしました。お答えは・・・「あそこは今は通れない」とのことでした。金城の奥さんがおっしゃるのですから間違いありません。


さて。そんな訳で、仕方なくもう一度トンネルを通り、祖内まで戻ります。白浜で道中、写真撮ろうとした猫にめっちゃ威嚇されたのは秘密です。*1
祖内・白浜間は往復で1時間(探索時間込み)。近っ!9:30頃出発したのですが、まだ10:30です。昼飯の時間じゃありません。
仕方がありませんでしたので、ポカリスエット1.5lを補充しつつ、そのまま祖内を通過→浦内川方面へ向かいます。
しかし、上記白浜までの時間が分かったおかげで、大体島の大きさが分かりました。当時の予想では、午後までかければ島を半周可能、あわよくば大原まで行って帰ってこれるのでは!?という感じでした。ですので、一日目の目標は・・・「野生生物保護センター」これです!レッツヤママヤー!*2


午前は運良く涼しめでした。しかし予想通り、坂道は結構多いので注意です。無理せずに、登り坂は歩いた方が体力を消耗しないと思いました。
まぁ、道中はひたすらこいでいるだけですので略。西表島温泉辺りまで来たとき、今日中に保護センターへは行って帰れると確信しました。
祖内を10:30頃出て、13:00頃、野生生物保護センター&国際マングローブ研究所着。後者に全く関心はありませんでしたが、通り道にありましたので写真をとりました。


・・・活動してるのか?

なんか、すっげー草ボーボーなんですけど。奥さん大丈夫?ってくらい、外見はやる気が感じられません。
このすぐ近くに野生生物保護センターはあります。写真も勿論撮ってはありますが、特にアップはしません。面白くないから。当然悪い意味じゃないですよ?きれいな建物で、中には色んな生物の情報や、剥製が置いてあります。また、観察カメラが設置してあったりします。お土産に、ステッカーやポストカードを買うこともできますので、興味ある方はどうぞ!私はステッカーを2セットいただきました。


さて、ここからさらに大原まで行こうか帰ろうか、と考えました。昼食も取りたい時間です。時刻は13:30過ぎ。
昼食を買う施設は、この近くには全くありません。大原まで行くか、戻るかです。体力的には大原まで足を伸ばしても問題はなかったと思うのですが、結局時間的な問題がありましたので、戻ることにしました。何より恐れたのは「日が暮れること」。道中思い返すと・・・道に全く街頭なんてものはないんです。つまり、日が落ちてしまえば本当の真っ暗闇の中を、自転車の発電機便りに帰ることになるわけで・・・それはかなりコワイ。避けたい。
しかし、実際昼食は問題ありませんでした。腹減ったなーと思いながら西表温泉まで戻ってみると、レストランの看板がありました。実は西表温泉はかなりきれいな建物で、宿泊施設もあります。ただ、レストランに着いた頃には14:00を回っていましたのでランチタイムはおしまい。隣のバー・喫茶店のような所でカレーを食べました。話を聞くと、スタッフの兄ちゃんはなんと北海道出身だそうで、仕事そっちのけでTVを見ていました。そう。高校野球です。ちょうど駒大苫小牧高戦で、いい試合していましたので、夢中で応援していました。
・・・こんなところからも応援している人がいる、ということを、覚えておいて欲しいもんですね。


ちなみに、某漫画のようにヤマピカリャーでも出てこないかなーと心理の最下層で思っていたのですが、帰り道・・・ガサッ!
冗談みたいに猫出現!人がいる区域からはかなり中途半端な路上でしたので、恐らくはヤマピカリャ!しかし警戒心が強く、ビクッとした後即効逃げてゆきました。
写真とれたかって?まぁ、一応・・・。



・・・。

え・・・えーと・・・・・。
ナンチャンを探せ!
とか言ってると怒られそうなので・・・答えは。


し・しっぽぉぉ!

怒らないでください。一番悲しいのは、です。
結構太そうにも見えるので、ヤマピカリャーと信じています。


さて、その後はそのまま祖内まで帰還。温泉スタッフの兄ちゃんに「タフですねー」とか言われつつ帰還。その時間帯になると日が照ってきて、かなり暑さに苦しみました。上記ポカリ1.5lは飲み干し、西表温泉で補充した水にまで手をつけました。
往復6時間。この時点で恐ろしく日焼けすることが確定です。日焼け止めしていません。死ねます。というか、書いている現在かゆいかゆい。皆様はお気をつけください。
昔春日井から知多半島経由で伊勢行ったりしたときは、こんなひどく日焼けしなかったのになぁ。南国の日差しは強烈です。

島二日目(8/21)。サイクリング

・・・だから海行けよ!
まぁお聞きください。
自転車で移動したのは事実ですが、海岸にはちゃんと行きましたから。二日目は。


午前中は浦内側に行き、定期的に出ている浦内川遊覧船に乗ってきました。一番の便は9:30。川を遡り、川岸のマングローブを見つつ移動します。目指すはマリュドゥの滝!多分、ここへ普通に陸上から行くルートはないように思います。
ある程度遡った所で船を降り、若干のトレッキング。山道歩きです。しかし、(個人的には)大した距離でもないと思います。船を降りてからカンピレーの滝までの往復で、2時間見ていれば十分な程度です。一応トレッキングという名前でしたので念を入れ、私はホテル近くの商店で安いカッパ(上下)を買っておきました。実際、船に乗る際に、少々通り雨が降りましたので、下カッパだけはくことにはなりました。
船に近い方から歩いて、マリュドゥの滝が見える展望台→マリュドゥの滝→カンピレーの滝、って感じです。
まぁ、写真としては別段なんということもない内容ですが、↓こんな感じ。



浦内川トレッキン

左上がマリュドゥの滝、右上が水の中にウヨウヨいる生物、左下はカンピレーの滝の近く、右下が遊覧船です。終わり。
・・・ぶっちゃけ、屋久島の方がすごかったかな・・・nannchatte。


この後はホテル近くへ戻り、ラーメンライスを食ってから星の砂浜へ行ってきました。さりげなく、ラーメン屋のエンタの神様に心を奪われていましたが、我に帰り出発。
正直、特に行くところもないからやむを得ず、ってとこでしたので、寄り道しまくりで目指します。ちなみに、すでにこの時点で一日目の日焼けが効いていましたので、ヒリッヒリです。まっかっかです。
住吉周辺の道をぶらりぶらりと走ります。地図らしきものも持っているのですが、書いていない道が山ほどあるので探索しがいがあります。
そして・・・怪しい建物発見!ジャーン!



うわぁ・・・しんぴてきぃ・・・

建物に書いてある横文字には、「神秘の黒真珠展示館」と書いてあります。一番最後の文字だけ「館」だったかどうか曖昧ですが。遠くから見ると、それなりにゴールドクロスが手に入りそうな雰囲気でもあります。
なんですかね、この建物・・・。だんだん近づくと、違う意味で神秘的、というか皿屋敷に見えてきます。近くで建物の中を見ると、かなり怖い感じです。もちろん展示会なんてやってませんし、入り口には「危険ですから近寄らないでください」なる看板もあります。実はこの近くにも2,3ボロンボロンな建物があり、それら建物の前にも同様な看板がありました。確かに、中は既に野生生物の巣窟になってそうで危険です。
残念ながら、我々には遠巻きに見守ることしかできないのです!


で、この後はというと。とりあえず隠し海岸発見。



すげー透き通っています

見つけただけ。マル。
それからパイナップル畑の道をうろうろしてヘリポート発見してみたり、茂みから聞こえる謎のヤギの鳴き声に怯えてみたりしつつ星の砂浜へ。
星の砂浜もメジャーなので、写真は張りませぬ。駐車場のとこにいるおばあちゃんから、冷凍パイナッポォを買って食べつつ少しお話したり。ひどい日焼けだと言われたり。*3ご親切に、星の砂を入れるビニール袋も頂きました。ありがとう!おばあちゃん!
そして・・・日焼けが激しくヒリヒリしてきましたので、ギブアップ。うめ工房に惹かれつつも、やむを得ず帰還しました。

島三日目(8/21)。ドライブ

本当はカヌーでもしようかと思っていましたが、やらせてくれる団体に連絡が取れずあきらめ。レンタカーです。
自転車では野生生物保護センターが限界でしたので、大原周辺から順番に見て回りました。


まずは、祖内から見て最南端。南風見田の浜。きれいな砂浜があります。ただ、シャワーなどの設備はありませんのでご注意ください。
つまり、サンダルのまま海へ入ると・・・砂がはさまって、洗い流すことが不可能になります。後悔しまっせー。
さて、こんな辺鄙なところにも怪しいものはあります。そこで発見した売店とは!?


( ゜д゜) (つд⊂)ゴシゴシ (;゜ Д゜)?


・・・おいくら?

つーか、思わずコレ思い出しましたよ。
http://web.archive.org/web/20050307132456/http://dodo.isa-geek.org/Log/AA1/Sinkyara.html



┏━━━━━━━━━━━━┓
┃100   8888       西表┃
┃    (((((・ω・)<やはりそうか┃
┃      L L            ┃
┃西表             100┃
┗━━━━━━━━━━━━┛

100コナー紙幣。いや、なんでもないとです・・・。ちょこっとがんばってみたとです・・・。


さて、この後・・・仲間川遊覧船に乗ることを企てたのですが、11:00(確か)の便で最終らしく(潮が引くため)、あえなく死亡。仕方がないので、由布島を目指しました。
由布島へは水牛で行きます。歩いて行ってもいいそうですが。そしてここには多くの水牛がいるのですが、これはすべて大五郎一家ということだそうで、皆その子孫だそうです。
水牛を操るおじさん、水牛のスピードが遅いと蝿たたきで水牛のケツを叩きます。すると微妙に速度が上がります。ややカワイソウ・・・。それから、おじさんはしばしば前を向きながら「チッ!」とか舌打ちしているんですが。これは、水牛に対して威嚇してるんでしょうか・・・?


由布島内は、土産物屋・レストラン・動物飼育場などがあります。
奥の方にはヤギもいますが、なかなか可愛らしくて良いです。下に餌が置いてありますので、それを食べさせようとすると顔を出してきます。私は子ヤギに餌をやっていたのですが、ふと見ると隣の大人ヤギが近づいてきました。きっと親子なんですねぇ・・・とほのぼのしていると、親ヤギが少しだけ後ずさった後・・・・・

バギィッ

え・・・ゑぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?
親ヤギが子ヤギに猛突進!?
何!?俺が餌やってるのがそんなに気に入らなかったの!?子ヤギふっとんでるじゃん!?
いやぁ・・・前言撤回。ヤギ、恐いです。*4


そして、なかなか怪しい物体もたくさんあります。奥の方に「メラネシア館」なる、万博のグローバルコモンもどきっぽい建物があったのですが↓



でらこえー

思わず方言が出るくらい恐いです。外から見ると建物の中はやや薄暗く・・・でかい原住民的な木彫りの顔がこっちを見ています。他にも仲間がたくさんいます。入ったらたぶん、出られません。正直、背筋が寒くなりました。誰が入るかこんな館。


また、よくある「丸に顔をはめて記念写真を取るやつ」も島内に置いてありました。西表島だけあって、西表山猫をかたどったものです!↓



確かに猫っぽいが

微妙になんか違う・・・。どちらかというとイリオモテドラネコ命名したい。頭だけの水牛は、むしろ焼肉の看板を思い起こさせます。
作った人は頑張ったんでしょうが、どう頑張っても罰ゲーム仕様です。おなかに書いてある「やまねこ」の文字からも、作った方の自身なさげな心持ちが漂ってきます。


さて、この後は西表温泉に入って終了です。つーか温泉ですが、日焼けが痛くて入れません。しゅうりょ〜。


次の日、無事帰宅するのでありました。

総括やその他。

・初めてセントレアを使いました。いつぞやにも書きましたが、春日井市民な私はひじょーーーーーーーーに不便になりました。
せめて座って行けるだけの座席があるとか、旅行者は優遇してくれるような何かがあればいいんですがねぇ。でっかい荷物持って立ちっぱなしは辛いです。


・島民の方々は、基本的に旅行者に冷淡気味でした。島民意識が強いというか・・・。もちろん、屋良商店と金城の奥さんは例外です。


以上。

*1:普通の猫

*2:勿論ですが、バスを利用して向かうこともできますので、必ずしもレンタサイクルする必要はありません。

*3:地元民にすらそう言われるってことは、よほどか・・・。

*4:その後もう一度見に来ると、吹っ飛ばされた子ヤギだけ親ヤギは突き放していました。強くイキロ・・・。