天声人語と編集手帳

うちは、色々な都合で読売新聞と朝日新聞を取っているわけだけど。
時事ネタ的な雑記が書いてある部分が、これらに限らず大抵の新聞の一面(の下のほう)に書いてあるわけで、読売のが編集手帳、朝日のが天声人語って名前で、後者のが有名ではある。

読売と朝日は、基本的に政治ネタや戦争ネタは反対の意見が書いてあることが多い。
それ自体は悪いことではないと思う、というかより深く物事を議論できるという意味では良いカタチではあると思う。
内容は、例えば読売は、イラク戦争に全体的に肯定的で、朝日新聞は否定的である。
この点については、今日の編集手帳天声人語を読めばはっきりしている。今日は共に、2月8日→日露戦争ネタからきていて被っているのが面白い点であるが、言いたいことは全く逆。「日英同盟を保っていけばよかったのに・・・。今度はちゃんと同盟国アメリカに追従しようぜ」及び「こういう反戦メディアがあった。戦争関係展示の美術館で死者からの無言の訴えを聞いた」だったかな。

というか、基本的に、最近の編集手帳はちょっと頂けない。今回のネタも、内容が婉曲的なのは編集手帳天声人語ともにだけど、なんか編集手帳の方ははっきり言ってヤらしい書き方だ。そりゃ勿論ハッキリと「イラク戦争は正しいものだしイラク自衛隊を送り込むことは正しい!」と書けば、小泉周辺以外はあまりいい心地はしない面もあるかもしれないけど。天声人語の方の婉曲は、なんというか、きれいで紳士的だ。

・・・まぁ、言ってしまえば、いつだったかから、編集手帳の書き手が交代したことがある。どこかに交代した、と書いてあったわけではなかったと思う(多分)けど、文調が全く違うので、交代したと思えるわけだ。交代した後の人の編集手帳は、正直言ってあまり面白くない。面白い文のときもあるけど、大抵つまらなく、話の展開が強引気味。「おまえ、無理やりだな!」とか「そういう〆方か・・・(苦笑)」というのが多い。多すぎ。そしてワンパターンな場合が多い。
対して天声人語は相変わらず面白い。

と、めちゃめちゃ編集手帳叩いた私*1でした。

*1:元読売新聞記者の息子