ある意味勉強

とある時期、アホみたいに散々飲み歩いて遊んだにも関わらず…恥ずかしながらあまり酒に関する知識が身についていない。
店の探し方も知らないし、ワインの選び方も知らない。
ならばせめて、大好きなクラフトビールに関連して、ビールについてちっと学んでみようか…と思ったかどうかは定かではないが、丸善でぼけらっと積み本を見てたら面白そうだったので買ってみた本。

ビールの科学―麦とホップが生み出すおいしさの秘密 (ブルーバックス)

ビールの科学―麦とホップが生み出すおいしさの秘密 (ブルーバックス)

安定のブルーバックス
しかし、偏見の入った本から良い本を探し出すよりは、科学的な見地に基づいた方が間違いがなく、かつ興味深いかと。
ビールのトリビア的な知識に始まり、単なる感覚のような「コクとキレ」を定義して科学的に分析した内容やら、醸造の技術をかなり科学的に説明した内容が記されている点などなど、期待通りでした。


さて、なるほどうポインツにいきます。
•ビールの泡は、実はおいしさを保つのに実は非常に大事。泡を保つことで、空気中の酸素に触れ、酸化による劣化を防ぐことができる。
•ビールはプリン体が多いので、痛風の原因となるというのは間違い。他の食品と比べても、少ない部類に入る。
•ビールのコクとは、濃い深みのある旨みのこと。キレとは、飲み込んだ後の香味の持続性や消失の速さのこと。また、香味の質や量の大きさとそこからの消失の落差も関係がある。
•ビールの製造初期には、「大麦のもやし」をつくる。発芽させて多くの発酵酵素を作るため。
•ビールの泡が消えにくいのは、泡に親水性分と疎水成分があり、炭酸ガスを包むと内側に疎水、外側が親水のまま化学的に安定するから。さらにホップ中の成分がそれを補強する。
•古い時代のビールは、ろ過がほとんどなされていないため、栄養素がたくさん含まれる「液体のパン」であった。今のビールはきっちりろ過されているので低栄養素。
•アルコールを飲んで顔が紅潮することを、オリエンタルフラッシングという。ジャパニーズフラッシングともいうらしい。
こんなとこです。
個人的には、各国のビールの上面発酵下面発酵や特徴の分類が面白かったかな。


…なんてこった。クラフトビールが飲みたくなってきた。
暑い季節も、もう終わりですがね。