はやぶさと予算仕分け

http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100616-OYT1T00136.htm
科学技術関連事業の仕分けが手厳しくなされた後で、おとといの「はやぶさ」のニュースは実に絶妙なタイミングで語られたように思う。
実に考えさせられる話だ、というかムダの削減とかいって内容の深い理解もせずに科学技術予算を平気で削り取るアホな政治家どもは、このニュースによって猛省し、考えさせられるべき、だ。
事業仕分けのアノ場面は、きっちりムダを省いているんだぞという象徴的な場面として使用されているという一面はあるが*1、短時間の口先三寸で科学事業を言い負かしている様は、なんとも見苦しいとしか言いようがない。また、夢のない話でもある。


地道に長期間の研究を行い、その積み重ねで結果が出るものほど、軽視されがちになる。
また基礎科学のように、あからさまに目をひくような結果がでないものは、なおさらだ。むしろそういう、お金でリターンが帰ってくる訳ではない分野こそ、お国の予算で守ってやるべきなのに。


このジレンマはまた、来年になったら出てくるんだろうな。

*1:いや、それを狙ってマスコミに出していたのだろうから、今回逆に「仕分けの一面だけ切り取って見ている」とか語られると余計に腹が立つ。